Book本「天ぷら」
第1回アニ玉祭で限定配布された本「天ぷら」を公開します
本「天ぷら」の内容をホームページにコピペさせて頂きました。
※一部を修正/追加
さいたまに子誕生秘話
さいたまに子が生まれたのは、2012年8月27日。
埼玉新聞に掲載された、県の観光事業の担当を募集する「オタ就活」の広告だった。
2012年8月27日
よく晴れた日の午後。
久喜市商工会(旧鷲宮商工会)に、男達が集まっていた。
商工会職員。埼玉新聞社員。鷲宮に拠を構える、株式会社カシタルの社員
埼玉新聞に掲載する、広告の案を練っていた。
何か、斬新なネタはないか…
そんな時、商工会職員の坂田氏が言った。
サイタマニアなら、さいたまに子って作っちゃえばいいじゃん」。
最初、他の人は「それは無いだろ」と否定していたが、会議の間中、ずっと「さいたまに子」が頭から離れない。
「意外といいんじゃない?」
埼玉新聞社の吉田編集局次長(当時)は、決断した。
更に、商工会の松本氏が、続いた。
「鷲宮はオタ婚活をやってるから、埼玉新聞はオタ就活やっちゃえば?」
そこから話が盛り上がり、さいたまに子プロジェクトが立ち上がり、株式会社カシタルにそのデザインが依頼された。
募集内容
埼玉新聞サイタマニアのキャラクター「さいたまに子」のプロフィールを考えて下さい。
まだ絵は出来ていませんが、先にキャラ設定を、なぜか鷲宮SNSで募集します。
あなたの想像する「さいた まに子」を作って下さい。
※ネタでもOK
年齢:
生年月日:
血液型:
身長:
胸サイズ:
性格:
趣味:
好きな物:
嫌いな物:
…中略…
絵も描けちゃったら描いちゃって下さい。
by.埼玉新聞社 サイタマニア
依頼を受けてすぐ、株式会社カシタルの運営しているコミュニティサイト「鷲宮SNS」に、告知を貼り出した。
すると間もなく、このような絵が送られてきた。
2012年8月4日 AM1:37 拝身朋幸
「すごいのが来た!」
埼玉新聞の橋本記者に見せた。
「さすが拝身さんです。そこはかとなく「○ッキー」に似てるのは偶然ですよね?」。
確かな手応え。
早速、次の会議にイラストを持ち込んだ。
「うまい、うますぎる!じゅうまんご…いや、かわいすぎる!」
基本イラストは決まった。
更に、さいたまに子スタッフの中でも、奇妙な絵柄で知られる森田氏に修正を依頼。
「この絵をベースに個性的な絵に描き直して下さい」。
その結果、5分後にこれが出力された。
さいたまに子誕生の瞬間である。
ちなみにデザインの候補はもう一つあったが、即座に却下されたという。 更に「最近はテヘペロが流行っているらしいから、テヘペロにしてみよう」。
この提案を受けて、現在のデザインとなった。
掲載後、さいたまに子は様々なメディアで取り上げられた。
まに子の2年前、神戸新聞の求人広告で登場した「いまいち萌えない娘」。
彼女からも、「パク…オマージュされました」という発言がされ、ネット上でも話題となった。
さいたまに子は、埼玉新聞におけるサブカルチャー宣伝を始め、ツイッターや各種イベントなどで、埼玉の魅力を発信している。
さいたまに子の秘密
さいたまに子の設定は、イラスト担当の森田氏と、埼玉新聞の橋本氏による「さいたまに子会議」という名前の飲み会により決定されている。
以下に「さいたまに子」の幾つかの設定を紹介する。
・背中の「大都会」
サイタマニアの号外で新イラストを出すことになり、いつものように飲みながら会議をしていると、
飲み屋のカラオケから「クリスタルキング」のとある曲が流れてきたのが理由である。
東京などと比べ、埼玉県に田舎的な景色が多いからという理由ではない模様。
なお、「大都会」以外にも「天婦羅」という案もあったが、意味が分からないという理由で却下となった。
背中のチャックからは、ピンク色の何かが出ているが、ツイッターのさいたまに子と、リアルまに子こと小新井涼さん曰く「中の人なんていないまに!」とのことで、現段階では不明。頭のレバーを引くとチャックが開く ・お団子
脱着可能。取れる。
・手袋
日焼け防止のアイテムである。
・腕章
肌に直に巻いているので、よく落下する。
そのためまに子は常に、腕を上げ続けていなければならないのだ。
・目
目のフチなどをよく見ると、左目が右目になっている。
イラスト作成の際、切羽詰って描いたため、左目をそのままコピーして貼り付けたためである。
その後、「正しく描かれた」右目をウインクさせたため、不思議な視線になっているのである。
・親戚
さいたまに子にどこか似ている「サンタモニ子」は従姉妹では?という噂がある。
第二弾オタ就活を埼玉新聞の紙面で告知するかという話が持ち上がり、飲み会・・いや、さいたまに子会議でトイレに立った橋本氏が慌てて戻って来て「凄いアイディアが浮かんだ。次はサンタモニ子だ。」と大ヒット間違いなしと思われたが、イラストにしてみると鼻が気持ち悪いという理由で却下された。
サンタモニ子
一.いつでも本気
一.常にクールビズ
一.イラッとさせる
まに子家における掟
夏場にはクールビズが更に進化して「へそ出し」になる。
・まに子カバン
三次元版さいたまに子(小新井涼さん)が首から下げている大きなガマグチ。
その中身はこのようになっている。
横25cm 縦15cm
さいたまに子の四コママンガでは、ダジャレの出現率が非常に高い。
「布団が吹っ飛んだ」「今何時?オヤジ!」といったオヤジギャグのほか、「寺(テラッ)」「韮(ニラッ)」「烏賊(イカッ)」など、「イラッ」に似た言葉を絡めたオヤジギャグも多い。
担当の橋本氏が4コマを考える際、オチのダジャレから考えてストーリーを製作しているためと言われるが、他にも何らかの理由があるのかもしれない。
さいたまに子と小新井さん
小新井涼さんといえば、ソニックシティで開かれる「アニ玉祭」の公式ナビゲーターを務める「ヲタレント」である。が、何故彼女が「さいたまに子」になったのか?
ことの始まりは、2012年9月のミュージカル「らき☆すた≒おん☆すて」。
ここで黒井ななこ役を好演した縁で、2013年らき☆すた聖地の鷲宮で行われた「柊姉妹生誕祭」にゲストとして呼ばれたのだ。
その際、関係者が取材のお願いとご挨拶をさせて頂いた所、
「埼玉新聞!さいたまに子ちゃんですね!」
という嬉しい反応が。
更に「まだ声優さんが決まっていなかったらやりたい!」と言って頂き、「まに小新井」が誕生した。
「まに小新井」は、土師祭や、スカイツリーで行われたアニ玉祭プレオープンイベントなどに登場し、MCやイベントの司会として活躍。
第一回アニ玉祭で配られた号外でも、鷲宮や秩父、川越を縦断取材、聖地の見所を紹介した。
埼玉新聞
まに子及び小新井さんのファンは要チェックである。
なお、小新井さんが歌ったさいたまに子のテーマ「さいたまの星になって」。
実はこの「主題歌作成計画」の存在は、埼玉新聞側には全くの不意打ちだったらしい。 イラスト担当者曰く、「全然知らなかった。知らない間に出来上がってた」。 電波曲かと思いきや、意外に正統派なメロディ。興味を持った方は聴いてみよう。
♪:さいたまの星になって
小新井 涼
三木プロダクション
2012年
初期イラスト
2012年
初期イラスト
2014年
等身大パネル用
2020年
ジャングル記念日用
裏表紙